婦人科・その他

不妊症について

不妊症とは、1年間妊娠できない場合をいいます。妊娠に関しては卵子の状態が良ければ良いほど妊娠しやすくなるのは当然です。ですから若い内に結婚して妊娠する努力をすれば妊娠率も高くなり、妊娠経過も順調で出産も楽になることが多くなります。不妊の原因には男性因子、女性因子(特に性行為感染症の増加、子宮内膜症の増加)や環境(周囲から早く子供を作れ作れとうるさく言われる)、心理的要因(性行為がうまくいかない)、精神的要因(子供を作ろうとする余りパニックになり、基礎体温を測り排卵日のあたりに毎日のように性行為をする、これではかえって妊娠しずらくなります)等多くの原因があります。また、最近は結婚の高齢化や、結婚しても何年かは新婚生活を楽しみたい、趣味を楽しみたい等でさて子供作ろうとしたら更に高齢になり妊娠できなくなり、あせってどうしたら良いのか分からなく方が多くおられます。昔から結婚は子孫を残すことが大きな目的と言われております。なるべく早く結婚して妊娠して頂きたいのですが、2年間の不妊の定義にとらわれずに不安な方は早めに検査を受けて下さい。そして適切な治療を必要なら行ってください。ただし、不妊の検査、治療には限界もあります。けっしてパニック状態にはならずに、できるときには、できるくらいの気持ちで臨んでください。また、不妊の検査、治療には永い期間、高額な医療費がかかることもあります。ですから、自分たちの夫婦生活を犠牲にせず、楽しむ為にもいつ治療をやめるのかも医師ともよく相談しましょう。

当院では、タイミング指導、人工授精は行っておりますが体外受精は行っておりません。検査のスケジュールをお示しします。

更年期障害について

女性の閉経は平均50.5才と言われていますが、その前後5年を更年期といい、E2、Pが分泌されなくなることで発現する欠落症状です。
男性はホルモンの分泌はそれ程減少しませんが、女性は閉経以降ホルモン分泌が急激に減少します。そのために女性は発汗、不眠、いらいら、肩こり等の更年期症状が出てきます。それが日常生活に支障を来すようであれば骨そしょう症の予防を兼ねてホルモン補充療法を行います。ただ、タバコをお吸いになるかた、乳癌の既往のある方、高血圧の方等は治療できません。また、乳癌のリスクが多少高くなる、血栓症のリスク等の副作用もあります。それほど危険な治療ではありませんが年に一回は子宮頚癌検診、子宮体癌検診、乳癌検診、年に数回の卵巣癌検診、年に3回の血液検査をして下さい。

  • 1年間と比べ疲れやすくなった
  • 手足や腰が冷える
  • 眠りが浅くなった
  • 急に汗が出たりのぼせたりする
  • めまいや吐き気が起こることがある
  • イライラしたり落ち込んだりと気分の差が激しくなった
  • やる気がなくなり、面倒くさがりになった

子宮内膜症について

月経の血液には血液と脱落した子宮内膜が存在します。その子宮内膜が何らかの原因で子宮筋層、卵巣、腸管等に存在すると月経時にそこで出血を起こし子宮腺筋症、チョコレートのう腫、卵管や腹膜の癒着を引き起こします。月経痛には機能的なものと子宮内膜症によるものがあります。機能的な月経痛には鎮痛剤服用で良いと思いますが、問題は子宮内膜症です。軽度な状態から重度な内膜症がありますが、最近重度な内膜症が増加しています。月経の有る間、進行していきますが症状は月経痛、性交痛などです。ただ、放置しておくと癒着による不妊症になります。卵巣に子宮内膜症が発症するとチョコレート様の血液がたまってくるチョコレートのう腫になりますが、こののう腫は他ののう腫に比べて癌になるリスクが高いと言われていますので慎重な管理が必要です。

検査は癒着の有無、程度を調べるには最初は内診が非常に大切になります。内診で癒着の状況が分かります。子宮、卵巣チェックは経膣超音波でおこない、腫瘍マーカー検査をする場合もあります。治療にはホルモン療法、偽閉経療法、最終的には手術になります。

  • ひどい月経痛がある
  • 生理以外のときに下腹部や腰が痛い
  • 経血の量が普段よりも多い、もしくは、レバーのような塊がある
  • 性交痛や排便痛がある
  • 貧血気味だ

子宮筋腫について

子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍で、女性の5人に2人は持っています。
筋腫のできる場所、大きさで症状が出てきます。

  • 経血の量が普段より多い、もしくはレバーのような塊がある
  • 生理期間が8日以上続く
  • 月経痛がひどくなっている
  • 貧血、めまい、息切れ、倦怠感がある

症状や患者の年齢、出産の可能性などによって治療法がかわってきます。自覚症状が少ない場合や閉経が近い場合は経過をみます。手術は筋腫のこぶだけを切除する場合と子宮全体を摘出する場合があります。